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金山 選鉱施設シックナーを間近に見学 展示広場7月完成

新潟日報 (2010年6月17日掲載)

金山 選鉱施設シックナーを間近に見学 展示広場7月完成

7月中旬をめどに開放される広場。右奥に見える建造物がシックナー=佐渡市相川地区

 佐渡市相川地区の佐渡金山で金や銀が含まれる泥と水を分離するのに使われてきた施設「シックナー」などを間近に見学することができる広場が、7月中旬をめどに完成する。市が2008年から整備を進めてきた。現在はまだ一部工事が残っており立ち入ることはできないが、完成後は観光客らに広く一般開放される。市観光商工課は「当時の鉱山の生産システムや、作業の流れを感じることができる。ぜひ訪れてほしい」と話している。

 

 シックナーは経済産業省の近代化産業遺産で、直径約50メートルの円形をしており、高さは約10メートル。山肌に面していて、ローマの闘技場を思わせるようなたたずまいを見せている。先日開かれた文化審議会の世界文化遺産特別委員会で、国の世界遺産暫定リストへの単独掲載が了承された佐渡金銀山遺跡を構成する資産の一つでもある。


 広場は約3千平方メートルで、シックナーと同様に金山のふもとに位置し、東洋一の規模を誇ったとされる北沢浮遊選鉱場跡の隣に位置。市では、シックナーや選鉱場跡を見に来た人に金山周辺をゆっくり散策してもらい、地域活性化にもつなげたい考えだ。相川高校のプール跡地で、長らくさら地となっていた場所を活用した。


 広場にはベンチ6基を設置したほか、シックナーや選鉱場跡について紹介する看板を取り付けた。広場には、周囲との景観に配慮したれんがやコンクリートを使っている。


 整備の過程で、選鉱場で使用していた部品を製造していたとみられる昭和10年代の工場跡のコンクリート壁や柱などが見つかった。「当時の雰囲気が分かる遺物」(同課)であることから、傷まないように特殊な保存処理を施し、壁や柱をそのままの形で残して広場に展示することにした。


 金銀山の世界遺産登録を目指す同市では「広場は子どもたちが遊ぶ場所にもなるので、小さい時から遺産に触れて愛着を持ってもらいたい。いろいろな使い方をしてほしい」と話している。


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