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花・紅葉

霧ケ峰のニッコウキスゲ シカ食害や天候不順でまばら

信濃毎日新聞 (2010年7月23日掲載)

諏訪市の車山肩近くでまばらに咲くニッコウキスゲ(左下)。観光客らが盛んにカメラを向けていた

 諏訪市、茅野市、下諏訪町にまたがる霧ケ峰で、ニッコウキスゲがようやく見ごろを迎えた。県霧ケ峰自然保護センター(諏訪市)によると、春先の天候不順などが影響して開花が例年より1週間ほど遅れた上、いまも花はまばらに咲く程度。観光客は「残念」と肩を落としつつも、待ち焦がれた黄色い夏の風物詩に癒やされている。


 同センターによると、今季は茎が成長しないニッコウキスゲが多く、例年、6月上旬ごろから付き始めるつぼみの数も少なかったという。ニホンジカによる食害、7月上旬の多雨と日照不足による生育不良も重なり、花の量は「当たり年だった昨年の1割ほど。過去数十年でも一番少ないのでは」と推測している。


 県諏訪地方事務所などは6月末までに、諏訪市の車山肩の群生地周辺にシカの食害対策として電気柵と防護ネット3列(長さ計2キロ余)を設置。昨年より2列増やしていたが、同センターが確認したところ食害が目立つという。


 東京都杉並区から両親らと訪れた会社員の笠原奈保美さん(52)は、ビーナスライン沿いの富士見台の群生地で花に顔を近づけて「ほのかでさわやかないい香り」と笑顔。高原を背に記念写真を撮った後、「また見に来たい」と来季以降に期待していた。


 同センターによるとニッコウキスゲは今月末まで、満開のハクサンフウロやアカバナシモツケは8月下旬まで楽しめるという。


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