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水の街で日本酒呑み歩き 大町の3酒蔵、80商店も参加

信濃毎日新聞 (2010年9月 9日掲載)

水の街で日本酒呑み歩き 大町の3酒蔵、80商店も参加

呑み歩きの通行手形にもなる利き猪口と、手縫いの巾着袋の数々

 "水の街"大町にある三つの酒蔵を巡り歩く「三蔵呑(の)み歩き」が11日、大町市中心街で開かれる。「酒蔵は大町の財産」との有志の呼びかけに協力の輪が年々広がり、3年目の今回は、初回より30店ほど多い約80店が参加。それぞれ趣向を凝らして来客をもてなす。


 大町の中心街には「北安大国」の北安醸造、「金蘭黒部」の市野屋商店、「白馬錦」の薄井商店が蔵を構える。「水と米、それをはぐくむ自然とで醸す酒を街の真ん中で造っている。酒蔵は街の象徴」と、発起人の一人で自営業の横川仁さん(57)は言う。


 資金を出し合って準備を進める10人ほどの実行委員の心意気に商店主らも共感。子ども連れ向けの菓子作りの実演、酒にちなんだオリジナル商品の販売、地元産米のミニおにぎりの振る舞い、ハスの葉に酒をつぎ、茎を通して飲む「象鼻杯(ぞうびはい)」体験などを計画している。


 当日の参加証になる「利き猪口(ちょく)」(千円)を入れる巾着袋も、京都で仕入れたさまざまな柄の生地を使い、市内の荒井嘉子さん(81)が1年かけて千枚分を手縫いした。


 「かつて酒蔵は住民や地域の商売と深いつながりがあった」と、実行委員長で北安醸造社長の伊藤敬一郎さん(33)。「呑み歩きをきっかけに、街なかのコミュニケーションがもっと豊かになればいい」と話している。


 午後3~7時。各蔵で限定品を含む5~6種類の酒が試飲でき、オリジナルのかす漬けなども味わえる。明治、大正期に建てられた酒蔵内の見学も可能。松本発午後1時40分、信濃大町着同2時38分の臨時列車も運行する。問い合わせは実行委(電話090・4623・2584)へ。


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