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「駒月みそかつ丼」1万食突破 佐久の10店舗で春から

信濃毎日新聞 (2010年9月 9日掲載)

「駒月みそかつ丼」1万食突破 佐久の10店舗で春から

1万食を突破した駒月みそかつ丼。各店が独自の味を追求している

 佐久市望月地区の飲食店10店舗でつくる「中山道望月宿・駒月みそかつ丼の会」が4月から提供している「駒月みそかつ丼」が1万食を突破した。県外から訪れる客もいて新名物になりつつある。PRを担当する市望月支所は「人気は予想以上」と喜んでいる。


 みそかつ丼は、江戸時代から中山道望月宿とその周辺で栽培されていたとされる黒豆の一種、雁喰(がんくい)豆を原料にしたみそだれを使用。提供開始当初から売れ始め、8月末までに10店舗の合計が1万1千食に達した。


 会の代表者の一人で飲食店経営の藤田秀信さん(48)は、みそだれにこだわる。雁喰豆で造ったみそのほか、県内産のみそ2種類を混ぜて利用。ペースト状にした野菜を練り合わせ、スープと混ぜたたれを作った。カラッと揚がったとんかつに、こくのあるたれがよく合う。


 7日昼、藤田さんの店を訪れた女性3人グループは2人がみそかつ丼を注文した。佐久市三塚の木内裕子さん(69)は「みそかつ丼はもう5店くらい食べ歩いている。お店によって味が違っていて楽しい」と話した。


 藤田さんも手応えを感じている。みそかつ丼の提供前と比べ、とんかつに使う豚ロースの使用量は約2倍になった。関東を中心に県外から訪れる客が増えた一方、市内への配達も増加傾向。「みそかつ丼が出ない日はない」と言い、これまでに1500食以上を提供している。


 「雁喰みそ」と国産の豚ロース肉を使う共通ルール以外は各店のアイデア次第。代表者の一人で飲食店経営の柳沢梅夫さん(58)は、みそだれに、さんしょうやクルミなどで風味を付ける。夏場以外には石鍋も使い、香ばしさを出す工夫も。「各店舗が切磋琢磨(せつさたくま)するから、地域のレベルも上がる」と話す。


 雁喰豆は望月地区の女性グループ「望月駒の郷バリューアップ研究会」の会員や農家が生産。みそかつ丼の人気を踏まえ、今年は生産者や栽培面積を増やし、昨年の約2倍に当たる150キロの収穫を目指している。「雁喰みそ」を造る地元の女性グループも増産する。


 みそかつ丼の値段は各店で異なり、750~1180円。問い合わせは佐久市望月商工会(電話0267・53・5442へ。


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