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新潟市西蒲区・のぞきからくり 「お七」専用屋台復活へ 3月完成 記念公演も

新潟日報 (2012年1月20日掲載)

新潟市西蒲区・のぞきからくり 「お七」専用屋台復活へ 3月完成 記念公演も

「八百屋お七」の中ネタの1枚=新潟市西蒲区

 新潟市西蒲区巻地区に伝わる仕掛け屋台「のぞきからくり」(市有形民俗文化財)で、演目「八百屋お七」の屋台復活に向けた計画が進められている。これまで「お七」は物語の場面を描いた絵(中ネタ)しか残っていなかった。このため、地元関係者らによる実行委員会は今回、中ネタを収納し、上演ができる屋台を作ることにした。3月完成を目指すとともに、お披露目公演も計画している。


 「のぞきからくり」は昭和初期ごろまで縁日などで親しまれた仕掛け屋台。口上を聞きながら屋台の穴をのぞき、中ネタが切り替わるのを見て楽しむ。だが、映画の登場などで衰退。現在、口上師の技術が継承され、上演可能なのは全国でも巻地区だけとされる。


 巻郷土資料館に残る演目は2題。「幽霊の継子いじめ」は屋台も現存する一方、「八百屋お七」については中ネタだけが全7枚残っている。のぞきからくりの伝承のためにも「お七」用屋台の制作を望む声が上がっていた。


 今回の企画は、2010年度から文化庁の助成を受けて始まった「のぞきからくり保存伝承普及事業」の一環で、屋台制作に向け実行委は昨年7月に発足。「継子いじめ」の屋台の構造を基本に、「お七」についても高さ約3・5メートル、横幅約3メートルの屋台を作る。


 制作は舞台美術などを専門とする「つむら工芸」(大阪市)が担当。元大阪芸術大学講師の西沢郁司さんが総合監修を務める。


 巻郷土資料館でこのほど開かれた同社の担当者や地元関係者による制作会議では、屋台の「客寄せ」として欠かせない看板の絵柄などについて議論を交わした。物語に沿った場面や登場人物を、綿と布を使って立体的に表現した押し絵で描くため「当時の服装など時代考証が重要」(西沢さん)という。


 口上師としても知られる同館の土田年代館長は「屋台の復活を楽しみにしている人も多く、最高のものになると信じている。屋台で上演し、『のぞきからくり』の文化や歴史をより多くの人に伝えたい」と意気込んでいる。


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