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関川・国重文渡辺邸 「平成の大修理」完工 来年4月に公開

新潟日報 (2014年12月26日掲載)

関川・国重文渡辺邸 「平成の大修理」完工 来年4月に公開

改修工事が終わった渡辺邸で、関係者向けに行われた見学会=22日、関川村

 関川村下関の国指定重要文化財・渡辺邸の「平成の大修理」が終わり、22日、現地で完工式が行われた。修理は2009年から始まり、柱の塗り替えや屋根のふき替えなど総工費は約8億2千万円。渡辺邸当主ら関係者約60人が出席し、生まれ変わった文化財を後世に残していくことを誓った。来年4月5日から一般公開される。


 渡辺邸の現在の母屋は1817年に建てられた。建物は木造2階建てで、塀や土蔵も合わせた敷地面積は9193平方メートル。米沢街道の宿場町だった関川村で財を成した豪農の館で、全盛期には70人ほどの使用人が住み、約1万俵の小作米を収納したと伝えられている。


 1964年の新潟地震や67年の羽越水害、近年のシロアリ被害で柱や梁(はり)、屋根などの老朽化が目立っていたため、昭和初期以来の大規模な修理が行われた。


 国や渡辺家保存会などが費用を支出した。母屋は腐った根元部分の柱を入れ替え、柱や梁などの漆を塗り直した。屋根は木の板の上に石を置いて覆う全国的にも珍しいもので、全体をふき替えた。耐震のために一部鉄骨も入れた。周辺の土蔵3棟と塀も修理した。


 式典では、保存会理事長で渡辺家13代目当主の渡辺孝弘さん(47)が「貴重な文化財を長く伝える責務を感じている。いかに渡辺邸に付加価値を付けて活用していくかを考えていきたい」と式辞を述べた。館内見学会もあり、関係者は随所にちりばめられた職人の技に見入っていた。


 来年4月4、5日には渡辺邸でこけら落とし公演を予定し、村民有志が準備を進めている。しの笛奏者狩野泰一さんや和太鼓奏者金子竜太郎さんらによるコンサート、地元のよさこい披露などがある。


 前売りチケットは4日が3500円、5日が2千円で、1月25日から発売する。問い合わせは渡辺家保存会事務局、0254(64)1002。


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