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伝統の羽広獅子舞、雌雄呼吸ぴたり 伊那で五穀豊穣祈る

信濃毎日新聞 (2015年1月19日掲載)

伝統の羽広獅子舞、雌雄呼吸ぴたり 伊那で五穀豊穣祈る

仲仙寺本堂で舞い合わせる雌雄の獅子

 雌雄の舞い合わせが特徴の伊那市指定文化財「羽広獅子舞」が18日、今年開創1200年を迎える同市西箕輪羽広の仲仙寺(ちゅうせんじ)本堂で奉納された。保存会の約50人が、雌雄の獅子、後ろで動きを調整する役、笛や太鼓の演奏などを分担し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。


 近くの羽広神社で「悪魔祓(はらい)の舞」をした後、笛や太鼓を鳴らして仲仙寺へ。「剣の舞」、「子宝の舞」とも呼ばれる「浄(きよめ)の舞」など五つの舞を演じた。雌雄の獅子は寺を境に北、南に分かれて計約40戸を回り、無病息災を願って舞った。


 保存会は羽広区の全約230戸が入り、舞い手になるのは原則、一生に1度という。今回は1週間前に、雄獅子が山口昌利さん(51)、雌獅子は重盛一弥さん(49)に決まった。17日に初めて合わせたがうまくいかず、1人で練習して2時間しか眠らなかったという山口さんは「今日はばっちり。ものすごく満足している」。若手の人材不足で2回目の舞台となった重盛さんは「今年の方がきれいな舞い合わせだった。この日があって一年が始まる」と語った。


 保存会長の山口俊樹さん(53)は「先輩たちのおかげで地域の伝統が守られている。自分たちもつなげていきたい」と話していた。


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