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スキー

相次ぐコース外滑走事故 スキー場、安全対策手探り

信濃毎日新聞 (2015年1月20日掲載)

相次ぐコース外滑走事故 スキー場、安全対策手探り

竜王スキーパーク内の各所に設置されたコース外滑走を禁じる看板=19日、山ノ内町

 県内と新潟県のスキー場周辺でここ数日、コース外に出たスキーヤーらの雪崩事故が相次ぎ、県内で2人、新潟県で1人が死亡した。天然の斜面を滑る「バックカントリー」の人気が高まる中、不用意にコース外に出る人が後を絶たない。捜索費用を請求する条例や独自ルールを設けた県内の自治体やスキー場も、安全対策を手探りしている。


 アルゼンチン人男性2人が18日に死亡した下高井郡山ノ内町の竜王スキーパーク。スキー場内には「コース外滑走禁止」と注意を呼びかける赤い看板が立っている。


 中野署によると、2人と滑っていたニュージーランド人男性は事故後、「他に滑っている人がいたし、滑った跡もあった」と話した。同スキー場は事故当日、コース外に出ないよう英語の場内放送もしていたというが、死亡した2人を含む5人がどんな認識でコース外に出たかはまだはっきりしていない。


 18日には新潟県妙高市の赤倉観光リゾートスキー場のコース外でも、名古屋市の男子大学院生が雪崩に巻き込まれて死亡しているのが見つかった。一帯はリフトを使って山スキーが楽しめるとして人気があるといい、スキー場担当者は「自己責任での入山を呼び掛ける看板は立てているが、入山を止めることまではできない」と悩みを口にした。


 県警によると、今季、県内スキー場のコース外で起きた事故は18日までに山ノ内町の事故を含め4件。昨季(2013年12月〜14年3月)は5件だった。雪に埋もれた人を捜すビーコン(電波送受信機)を備えた愛好者より、一般スキーヤーが多いという。


 コース外で事故が相次いだ北安曇郡白馬村は、08〜09年のシーズンに村内全スキー場共同の独自ルールを定めた。滑走禁止区域に繰り返し出る客のリフト券没収も定め、日本語や英語のチラシ、看板で周知。同郡小谷村も08年2月から村内3スキー場で同様のルールを運用している。


 両村でスキー場を運営する白馬観光開発(白馬村)は「独自ルールには一定の抑止力がある」とする。だが、コース外に出る客は絶えず、「今以上に安全対策を模索する必要もある」とする。


 下高井郡野沢温泉村は10年制定の「村スキー場安全条例」で、コース外で遭難した人に捜索の費用を請求する規定を設けた。外国人客が増えている野沢温泉スキー場は英語版パンフレットで条例を紹介し、英語による放送や看板でも注意を促している。


 利用者に「自己責任」を求めてもいるが、コース外進入を完全に無くすことはできていない。同スキー場社長の片桐幹雄さん(60)は「救助隊員が2次遭難に巻き込まれる危険もあり、ルールやマナーを自覚してもらうしかない」としている。


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